叶わない恋や不倫にまつわる名曲

人の心の美しさや深い悲しみなどをテーマとする小説の世界でも同じですが、ハッピーエンドの恋愛ストーリーからではうまく表現できないものがあるとされています。
だから、ストーリーとしては、身分の差などによる叶わない恋愛であったり、人妻との深い関係であったりして、乗り越えなければならない障害を意識して設けるということになります。
音楽も同じことであり、だからこそ叶わない恋愛や不倫がテーマとなっているものに名曲があるということにはうなづけるものがあります。
もちろん、そこには片思いというような昔からのテーマも入ってきます。
ゴールデンボンバーの「女々しくて」という曲があり、紅白歌合戦に何度も続けて出場したことで知られている通りですが、一見すると妙な格好や仕草のために若者たちが共感しているからと思いがちです。
でも、本質は、大好きだった人にフラれてしまったが、どうしても未練が残ってしまっていると内容であり、叶わない恋をしている人にとっては、ある意味で応援歌になっているということなのです。
切ない気持ちでありながら、それをポップに歌い上げているのであり、そうした気持ちを持ちながら、なお前向きに進んで行こうということが共感性を呼んでいるということなのです。
テレサテンの「愛人」も恋愛を歌い上げた名曲と言えます。
歌詞が素晴らしいこととテレサテンの歌声の良さがぴったりとマッチしたからこそのものと言えます。
女性が口づさみたくなりますが、男性でもカラオケでリクエストすることが多いのも特徴的な歌と言えます。
不倫ということになると、「C.O.S.M.O.S」(ジェイ・ソウル・ブラザーズ)を挙げないわけには行きません。
自分自身には結ばれた人がいるにもかかわらず、他の人が好きになってしまい、愛してしまった男の心情を切々と歌い上げているからです。
罪悪感を感じながらも、関係を続けたいという気持ちは、まさに永遠のテーマの一つになるものということが言えます。
グローブの「Can’t Stop Fallin’ in Love」もじっくり聞きたい曲の一つになります。
アップテンポな曲ですが、よく聞いていると切なくて仕方ない不倫の歌だということが分かります。
恋をしているが、いつか終わる感じもしている、でもやめることができない、たとえ不倫であって人に非難されようと、おぼれてもいいから離れられないというようなことが感じられるものとなっています。
これらに共通しているのは、舞台や設定が異なっていても、何か人の心を深く打つということなのです。